広島の町工場が誇るジャパンブランド
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航空宇宙や医療関連機器、半導体や自動車、生活家電など、あらゆる産業に使用される精密部品などの試作品加工をメインに、独自の放電加工技術で大手企業様や大学等の研究機関などからご依頼をいただいております。次世代のものづくりを支えていくジャパンブランドとして、お客様から絶大なる信頼を寄せて頂き、安心して託して頂けるよう、技術力の更なる向上を目指して、日々のたゆまぬ努力を継続し続けます。
形彫り放電加工は最適制御が最も困難な工法である!
形彫り放電加工はデータベースの概念を最も適用しづらい工法だと言われるゆえんは、汎用工具では製作困難な形状部を主に担う役割だから、その部位の形状に応じた専用工具を都度、設計製作してから加工に着手するのが一般的である。
図面形状に応じた専用工具を毎回用意する必要があることから、極力放電レス化の設計をするのが原則であるが、ものづくりの高度化ニーズに応えるためには、そうもいかず、放電加工に依存せざるを得ない部位がどうしても生じてしまう。
マシニングセンターを主力機とする切削加工が中心で、旋削加工や研削加工で大方のものづくりは完成に至るが、ごく一部に放電加工が担う部位が存在する。
従って、放電加工はメイン工法には成り得ず、補完的加工法のひとつに挙げられる程度の役割しか与えられていないのが現状である。
補完加工ゆえ、形彫り放電加工用の汎用工具メーカーは、市場規模が小さ過ぎてビジネスにならないから存在していない。従って、放電加工用の工具電極は、放電加工担当者が用意する必要があり、図面の要求形状に適した専用工具電極を、都度、設計製作しなければならないといったわずらわしさがある。
世の中に流通すらしていない図面形状に応じた特殊工具電極ゆえ、放電加工条件の選定は困難を極める。しかも、加工開始からある程度の時間が経過して加工深さが深くなってくると、スタート時とは状況が大きく異なり、時々刻々と放電点がランダムに移動しながら、加工状態がより悪化する方向で変化し続ける。このような劣悪な環境下での放電制御が要求されることから、加工条件の最適化などほど遠い状況で加工しているのが世間一般の実情である。
弊社のように、加工条件の最適化が図れるスキルを有した放電加工専任の技能工を設置している企業は極めてマレなケースで、世の中の大半の企業は、放電加工機を動かせるオペレーターを配置しているに過ぎない。そのような方は、放電加工機メーカーの推奨条件を使っているとは言え、汎用工具での適用データを、特殊形状の専用工具にそのまま流用しているに過ぎず、ミスマッチなケースが大半であっても、廻りに目利き役が誰一人として存在していないので、どんなに時間がかかろうとも、夜間や休日の無人稼働率が最も高い機械として、間違った意味での高い評価をされているのも実に不可思議な光景である。